14日深夜、パパが死んだ。
日がたつのが早すぎる。もう1週間過ぎてるなんて。
その間、お通夜をして、葬儀をして、家に帰ってから寝て、寝て、寝て、
寝すぎて腰が痛くなり、でもパパなんか最後12日間もベッドに寝っぱなしで、もっと腰が痛かったはずだ。
飲食店のわきを通ると、最後点滴と酸素だけで過ごしたパパの12日間を思うと、すごく悲しい気持ちになる。

お腹は減らんけど、なんか食べたいなぁ
うまいもん食べたいなぁ
食べもんの番組つけて

毎日食べられる日が来ることを信じてがんばってくれていた

わたしのパパは、家では弘法大師Ⅱというあだ名を持っていた。
川に落ちてしまった車を救助しにスーツで飛び込んでびしょびしょになって着替えに帰ってきたこともあった

亡くなったあと、生前職場で父に色々教わったという方が、
誰にでも挨拶をすること!
ということを教わったと言っていた。

丸い大きな目でいつもニコニコして、
誰にでも好かれたと言っていた。

でも
誰よりも、わたしが一番パパのことが好き。
入院中、何度も大好きだと伝えた。

鎮静剤でもうろうとしながら、深夜に目を覚まして、私をじっと見つめてずっと頭を撫で続けてくれたことがあった。
パパは、体を起こして顔を近づけて、私の髪の毛の先を口に入れた。
朦朧とする意識の中で、わたしのことを食べようとしている?

すごく嬉しかった。

火葬場であばら骨と頭の骨を分けてもらい、今、わたしのそばにはパパの骨といつも使ってたタオルハンカチ、パパが大好きだった犬のあたちゃんと一緒に写る遺影をまつっている。

IMG20250917154109.jpg 4.19 MB